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ローカーボクラブ

美味しく楽しい食生活をモットーに、糖尿病やダイエットの新しい食事療法として注目されている糖質制限食の学習をしているクラブです。

コロナ対策 その3

コロナ対策 栄養管理の重要性
日本臨床栄養代謝学会 からの 12の提言 について

提言2:低栄養患者の栄養状態改善とNST(栄養サポートチーム)活動の推奨
この項目では、過去に起きた感染症の経験から、
COVID-19症例の治療に際しては、低栄養からの回復に努めなければならない。
「スペインかぜ」は全世界での患者数6億人、内2.000万人~4.000万人が死亡。
この患者背景をみると、重症化因子の一つとして栄養状態が指摘されている。
2009年のグアテマラのインフルエンザのパンデミックでは、小児においてではあるが慢性の栄養障害が重症化の一因子とされた。
また、複数の(二つ以上の)慢性疾患を有する症例は、それによる低栄養の併発からみても、
COVID-19における高リスク症例と考えられる。
高齢者は多疾患の合併、サルコペニアなどの身体組成の老化、摂食嚥下機能の低下、心理社会的問題、認知症の併発や経済的社会環境の脆弱性などからみても明らかに高リスクである。
高齢者の死亡が多いことも、これらの説明から理解できます。
そして、COVID-19症例に対しては、入院時より適切な栄養管理の実施が推奨される。
と説明されており、自宅待機の際の食事、宿泊施設待機の期間中で提供される弁当などにおいても、より栄養密度の高い食事が望まれる と感じております。

提言3:エネルギーと蛋白・アミノ酸投与の強化
この項目では、発熱や呼吸困難などによる臓器への障害対応について説明されています。
COVID-19のごとくウイルス性感染症であっても、発熱に代表される炎症反応によって、さらに呼吸困難などの臓器機能の障害やそれに伴う生体への侵害で、著しいエネルギーと蛋白質が消費されることが知られている。その喪失量は程度にもよるが、1日必要量の1.2~2.0倍を示すこともある。そのため本来必要とされる蛋白質が不足し、生体防御を担う免疫能が損なわれ、重症化をきたすことが懸念される。しかし、感染症の極期においては、
副腎皮質ホルモン、アドレナリン、甲状腺ホルモンやグルカゴンなどの炎症性ホルモンの分泌が亢進しており、投与される栄養素が利用し難く、逆に高血糖などの状況を招くことがある。炎症が高度の場合はエネルギーの投与が難しく、その時期には全身の循環動態を安定させるための細胞外液の輸液(生理食塩水やリンゲル液など)が推奨される。
この間においてエネルギーおよび蛋白の喪失は高度であり、発熱が38℃未満となり炎症状態から回復し、かつ循環動態が安定している際には、現在の必要量に炎症が高度で合った時期の喪失分を加味して、これらを徐々に補うことが求められる。
すなわち、発症早期において経口摂取が不能あるいは困難な際には、
まずは「脱水」を予防しつつ全身状態や循環動態の安定をはかり、その改善を待って十分なエネルギーや蛋白・アミノ酸などの栄養補給を開始することが推奨される。

発熱が続き、呼吸が苦しくなると経口摂取も難しくなります。
「脱水」を避けることが重要ですので、
水、スポドリ なども備蓄してください。
以前ローカーボクラブでも
「体調の悪い時の食事について」学習会を開催しております。
配布資料なども参考に、今後の長期戦に備えてください。
誰にでも感染のリスクはあります。
今の日本の医療状況では
スムーズに 検査⇒入院⇒治療ケア が受けられません。


そしてこの項目では、
糖尿病を基礎疾患として有する症例では、ウイルスおよび細菌感染時には血糖コントロールが難しくなり、そのために重症化および全身状態の悪化をきたすことがある。より詳細な血糖値のモニタリングと早期からの対応が求められる。
と、やはり糖尿病患者の重症化について強調されています。

糖質制限食を実践し継続していれば、血糖コントロールは良好に保つことができますが、
疲労、睡眠不足、大きなストレス、体調不良・・・となると
血糖値のアップダウンが大きくなる・・・このような経験があるかと思います。
これがコロナの感染となれば、体が受けるダメージはかなり大きいものと考えられます。
毎日検温(朝・晩)は必ず行い、日々の血糖測定とあわせて体調管理を行ってください。

*エネルギー投与量
平常時 20~30Kcal/kg体重(年齢、性別、活動量、侵襲度に応じて算出)

COVID-19 などの感染症罹患時 
① 27Kcal/kg体重 65歳以上の多疾患合併症例
② 30Kcal/kg体重 高度体重減少をきたし多疾患合併症例で算出
但し、症例個々の状況を考慮すること
入院までに長期の低栄養状態であった症例では急激な栄養補給は危険であり、Refeedinng症候群の発生に注意しつつ徐々に目標エネルギー投与量に到達するように配慮が求められる。
Refeedinng症候群とは、
長い間、飢餓状態の人に糖を主体とした急速な栄養補給によって引き起こされる致死的な合併症のことをいいます。体中の主要なミネラル(特にカリウム(K)、リン(P)、マグネシウム(Mg))が枯渇している状態に再栄養(refeeding)が行われると糖の負荷による高血糖が起き、その後インスリンの大量分泌(低血糖)が起きます。

*蛋白・アミノ酸投与量
体重とStressfactorで規定され、
1日蛋白・アミノ酸必要量(g/day)= 体重(kg)× Stressfactor で求められる。
Stressfactorは、1.0~2.0(平常時~高度ストレス・高度炎症状態・術後早期
身体への代謝学的ストレスに対応)であるが、年齢や病態によっては前述した必要エネルギー算出に用いたStressfactorよりも高値に設定されることもある。
投与される蛋白・アミノ酸については、
分岐鎖アミノ酸(BCAA)やグルタミン酸などの蛋白崩壊抑制 
あるいは、蛋白合成の促進にはたらくアミノ酸およびそれらを多く含む蛋白の投与が有効。
BCAAは、マグロの赤身、カツオ、鶏肉、牛肉、卵、牛乳などに、
グルタミンはサケ、マグロ、牛肉、鶏肉、大豆などに含まれる。

このように説明されています。

専門的な内容の説明ですが、これらの説明から
日々の食事においても
ただ食べる・・・のではなく個々の身体状況に合わせて
体重減少、筋肉量の減少傾向の方は、より栄養密度の高い食事、
エネルギーの確保と良質のたんぱく質の補給が重要であることが理解できるかと思います。
また、肥満の症例であっても骨格筋量の減少や筋肉の低下した「サルコペニア肥満」
の場合はあらゆる感染症に対しての危険因子を有するもの・・・
とも説明されていますので、肥満傾向の方でも注意が必要です。

ではエネルギーの確保として有効な食品 といえば糖質と脂質
ですが、血糖管理のためにも糖質は避けたいところです。
日々の食事で上手く油脂類を摂り入れていますか・・?
不足の方が多いかと思います。
提言の中では「脂質の投与」について、
免疫能賦活の立場から魚油、シソ油、えごま油などに含まれるオメガ3系脂肪酸を推奨する報告もある と説明されています。
これまでにも、オメガ3系脂肪酸の様々な健康効果は注目されていますが、
COVID-19対策にも何らかの威力・・・あると信じたいところです。

たんぱく質の補給、摂取については、
糖質制限食を実践していれば、毎日十分なたんぱく質が摂られていると思いますが、
偏りのないように、BCAAを意識した食材を選択することも
今後は心がけてください。

次回のブログでは微量栄養素、運動に関してもお伝えしたいと思います。
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[ 2020/04/30 15:06 ] お勉強 | TB(0) | CM(0)
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